事業案内
BUSINESS
- HOME
- 事業案内
法面保護工事
法面工事とは、そうやって造られた斜面がくずれないように落石予防、保護するための工事を言います。
吹付枠工は、法面や斜面上に格子状のモルタル・コンクリートを造成し、斜面の安定を図る工法です。
金網製の型枠を斜面上に据え付け、その内側に鉄筋を配置します。そこに吹付機でモルタルを吹き付けて法枠を造成します。枠内には現場の状況に応じて、植生工やモルタル吹付工等による処理が施されます。
植生基材吹付工の緑化基礎工や表層崩壊の防止、アンカー・ロックボルトの反力構造物等に利用されます。緑化基礎工以外の目的で使用する場合には設計計算を行い枠断面、枠ピッチを決定します。
簡易吹付法枠工(ソイルクリート工法)は、従来の金網型枠の代わりに、簡易な組立枠(ガッテンダー・ダイザー)を使用する型枠不要の現場打ち吹付法枠工です。
金網型枠を使用しないことにより、コスト削減、工期短縮が見込まれます。
比較的小規模な表層崩壊対策や緑化基礎工として多く採用されますが、鉄筋挿入工を併用するテトラタイプでは深さ3.0m程度の表層崩壊にも適用する場合があります。(設計計算による)
モルタル・コンクリート吹付工は、風化しやすい岩、風化してはげ落ちるおそれのある岩、切土した直後は固くてしっかりしていても、表面からの浸透水により不安定になりやすい土質、
ならびに固結シルトなどで植生工が適用できない箇所に用いられる古くからある工法です。
法面の整形・清掃を行った後、ラス金網を張り付け、その上にモルタル・コンクリートを、一度に吹付ける工法で、急勾配(1:0.3程度)での現場にも施工が可能です。
表面をモルタル、コンクリーで被覆することにより、法面表面の風化・浸食の防止、浮石の固定、小規模な落石防止を図ることができます。
植生基材吹付工は、基盤材、肥料、接合材、種子などをモルタル吹付け用ガンに投入し、よく混合して所定の厚さに一度に吹付け植物の生育基盤を造成し緑化を図る工法です。
基盤材は、主に木質繊維、バーク堆肥、ピートモスなどで構成されており、各社様々な基盤材が開発されています。
通常、ラス金網が緑化基礎工として用いられ、吹付け厚さは3~10cm までが多く採用されています。
吹付厚さは土壌硬度、勾配、降水量などを考慮し決定します。土壌硬度の高い硬質な地質、崖錐、亀裂の多い岩盤、保水性、保肥力の低い地質などに適用できます。
また吹付法枠工の枠内処理にも多く採用されています。
ロックボルト工法とは、比較的短い(7.0m程度まで)補強材を地山に多数打ち込み、周囲をセメントミルクなどで充填し、表層崩壊を防止する工法です。
崩壊の適用目安は概ね深度3.0mです。また、岩盤などの緩み防止、落石対策などにも多く用いられます。現場条件に合わせて様々な掘削機械を使用します。
単独で使用されることは少なく、法面工との併用で補強材と法面工が連結されることにより一体化し、補強効果を発揮します。
法面工には一般的に吹付工(モルタル、コンクリート吹付)、吹付法枠工、二次製品の受圧板などが多く用いられています。
植生マット工は、主に土壌硬度の低い(27mm以下)切土法面を緑化する工法です。
用いられる植生マットは、一般的に2重繊維のネットに種子が付着した不織布、綿、紙、ヤシ繊維、フェルトを重ね、さらに土壌改良剤、肥料等を封入した肥料帯が帯状に付随します。
使用する土質に応じて肥料帯の配置間隔、内容量、内容物を調整した様々な製品があります。また亀甲金網、ラス金網を併用した製品などもあります。
植生シート工は、主に盛土法面を緑化する際に使用されます。用いられる植生シートは1重の繊維ネットに種子、肥料などが付着したワラ、紙、綿、不織布、ヤシ繊維が全面に装着されています。ただし肥料帯は基本的に付属しておりません。
どちらの工法も人力での施工であるため、大面積では植生基材吹付工に比べ施工性が劣るものの、大掛かりな仮設、資機材等は不要です。